ネットワーク運用コストを40%削減
既存ネットワークベンダーの現状コストを調査。他社ベンダーサービス比較・選定をサポート。
サービス切り替えによりネットワーク運用コストを40%削減。
きっかけは自社のインフラコストが高いのでは?っと感じた経営者の一言で、高いと感じてはいたが自社では正しく判断出来ないため、システムのプロに比較検討してもらいたいという相談からスタートです。
1.現状コストの整理からスタート
まずは、現状利用している環境を整理するところから開始しました。
①どの企業のサービスを、毎月幾ら支払を行っているか。
②そのサービスがいつまで利用可能なのかどうか。
意外と重要なのが②の利用可能期間です。
これは、いつまでに変更する必要があるのかを知っておくためです。
サービス終了までの期間が短く急な変更に迫られると検討時間が十分になく、既存サービスのバージョンアップという選択に成らざるを得ない事態を防ぐ意味でも重要となります。
既存ベンダーは、新しい商品を売りたい場合には積極的ですが、コストが安くなるケースが多いため、積極的なアプローチがされないケースが多々あります。
今回も案の定、2年後には無くなるサービスを利用している状態で、ユーザーにはアナウンスはされていませんでした。
2.既存サービスと他社サービスを確認
現状整理の際、既存システム会社の後継サービスも確認します。
もし仮に既存システム会社が一般的にも安いサービスを保持している場合には、そのまま切替作業を依頼したほうが、関係値の面でも自社の状況を把握しているので、切替作業自体がスムーズになるからです。
次に他社のサービスを調査します。
今回の比較調査の過程で、現状のネットワーク図が最新化されていなかったことが判明し、導入当時の担当者は既に退職しており、詳細を調べるだけでも一苦労でした。
結果、セキュリティ対策ソフトやルーター機器などは、メーカーサービスと紐づいており、小さい企業からするとオーバースペックな状態で、単純に高いサービスの利用となっていました。
その他に、物理サーバーも入替が必要な状態(保守切れ)だったため、クラウドサービスを利用することにしました。
クラウドサービスを利用する最大のメリットは、スペックの拡張性と柔軟性が図れることです。
企業の業務実態に合わせる運用が可能で、必要に応じて拡張することでコスト効率も良くなります。
また機器劣化自体が発生しないため次のサーバー入替の必要性が無く、機器の故障を管理する必要が無くなります。
バックアップやセキュリティ対策なども、最新状態が適用されるため、専門的な知識を必要せずに、対策がされている状態になります。
合わせてインターネット網の最低限のセキュリティ対策と、ネットワークスピードの改善を行うたために、ネットワークとプロバイダーの変更を検討しました。
調査・比較の結果、以下の分野のコスト改善が見込めました。
①オンプレサーバーからのクラウドサービス利用
②ネットワークサービスの変更
③ルーターなどの機器変更
④プロバイダーサービスの変更
3.比較検討の結果
調査後は、改善可能なサービスについての打合せに同席しヒアリング、QA、費用比較、機能比較などを整理し移行切替の計画を作成します。
最終的に、既存ベンダーの次世代サービスと、他社のサービスを比較した結果、他社サービスを利用する方が、5年間で、40%のコスト、金額にして3,000万円削減することが可能になることが分かりました。
ユーザーへ報告した結果、サービス入替を行うことに決定。
計画した移行切替を実行し導入までサポート。無事に切替を実現することができました。
今回のケースのように、システムの初期導入からネットワークやサーバーなどのインフラ関連を見直したことが無い場合には、同じような効果が期待できます。
また、サービスも多様化し、性能も向上しているため、現状確認を是非、一度検討をお勧めします。
4.当社のサポート内容
実施したサポート内容は以下の通り
1.企業規模と対応期間
①流通小売業、店舗数50店舗
②対応期間、調査・計画2ヵ月+切替1ヵ月
2.現状調査の実施
①本社・店舗のネットワークサービスの状況。
②ネットワーク図の最新化
③物理サーバーの構成内容の整理
④ルーター機器の整理
⑤プロバイダー内容の整理
3.既存・他社サービスの確認
①既存・他社サービス内容の確認(機能、費用)
(ネットワーク、クラウドサーバー、ルーター、プロバイダ)
②新旧ベンダー比較資料の作成・報告
③機器調達先の確認
4.切替作業サポート
①切替計画作成
②切替計画作業手順調整
③切替実施立ち合い