管理者不在の自社システム
引き継ぎを実現
管理担当者が既に自社におらず、課題があっても改修ができない状態の自社システムを、環境調査から開発環境を再現させ機能修正の対応を可能にし、保守可能な状態に整備。
1.現行システムを紐解く
現行システムを改修したいが、どうなっているか分からず困っている企業様からの依頼です。
『どうにかして欲しい。。。』
システムを導入してからだいぶ月日が経過していて、当時の担当者は既におらず、専任の管理者も不在、システム自体を直せるのかどうかも分からないなどの状況に身に覚えがありませんか?
今回のお客様はまさしくこの『どうしたら良いの?』の状態でした。
そのまま諦めて対応を先送りしているケースがほとんどで、仮に対応ベンダーが居れば、最悪聞くことが出来ますが、導入会社自体も存在していないなど、途方に暮れているケースです。
こんな時、弊社では、単にあきらめるのではなく、現状調査を実施し再現性があるかどうか判断することにしています。
ちなみに、そもそも改善したい課題をきちんと整理して
2.現状調査の実施
現状調査を行う際に必要な項目は以下の通りです。
①まずは現状のドキュメント収集が不可欠です。
システムの仕様書や、マニュアル、技術文書などのドキュメントです。昔はCD-Rなどで納品されているケースもあるため、媒体を探すことも有効です。
②次に開発環境の有無の確認です。
ソースコードが分かるか、データベースにアクセスすることが出来るか確認します。可能かどうかでシステムの実態を調査する方法が大きく変わります。
③その他にネットワーク、ユーザーインターフェイスなどを確認します。特にユーザーインターフェイスは、システムによってはライセンスが必要なツールで開発されているため、プログラムの所有権などの確認も必要となります。
1にも2にも、現状を見てみないことには始まらないのがこのケースのため、ためらわずにシステムのプロに見てもらうのが良いでしょう。
3.開発環境の構築
今回のケースは、幸いなことに、ドキュメントがしっかりと残っていたことと、開発環境が再現することができ、現状システムのプログラムや、ユーザーインターフェイスの動作も確認することが出来ました。
ここまでくれば、プログラムを改修することは可能です。
ちなみにプログラムの著作権がきちんとあることが前提となりますのでご注意ください。(所有権や使用権では、プログラムを修正すると違法になる可能性がありますのできちんと確認をお願いします。)
開発環境が整ったら、業務の改善の内容を整理しましょう
<注意点>
①現行システムのプログラムの著作権があること
②ドキュメントなどを提示する事
ただし、現行プログラムもいつかは、寿命が切れてしまいます。
<システムの寿命とは>
・パソコンなど機器やOSの寿命
・セキュリティー対策不足
・現状ビジネスにマッチしていないため改修が多い
出来れば一時的な対応とし、今後のシステム構築の準備としてとらえてもらえればと思います。既存の課題を含めご提案いたします。
4.当社のサポート内容
実施したサポート内容は以下の通り
1.現状調査の実施
①ドキュメント整理・確認
②現状環境確認
③業務機能の動作確認
2.現状環境再構築
①開発環境再構築
②動作環境の再構築
3.現状課題に合わせてプログラム改修