売上や在庫移動など
本部システムの再入力を廃止
1.店舗の情報を本部で再入力
店舗で発生した売上や、在庫の移動について、本部のシステムが直接店舗で利用できず、結果的に、本部で再度入力を行っていませんか?
今回はこの課題を解決した事例です。
今でも良くある本部入力の理由は、店舗のPOSレジと、本部のシステムが連動していないためで、その部分をシステム化してしまえば解決です。ですがなかなかシステム化しづらいケースがあります。
<連携できていない理由>
・テナントのPOSを利用していて、勝手にカスタマイズできない
・POSレジが複数あり、それをまとめて取込むことが出来ない
・クラウドサービスのPOSを利用していて、連携できる機能が無い
・本社のシステムが親会社などの管理でカスタマイズが出来ない
など、どうしてもシステム化が難しいケースがあります。
今回も親会社の管理するシステムが原因で連携が出来ていませんでした。
2.POSレジと販売管理システムの違い
そもそも、POSレジと販売管理システムの違いをご存じでしょうか?
POSレジは対面したお客様からお金をお預かりし、商品をお渡しする作業に適しています。そのため、時間を短くするため操作性を重視します。またPOSレジでは複数の決済手段を管理し、売上と入金が正しく管理されているかが重要となり、BtoCの管理となります。
販売管理システムは、在庫数を管理するため、仕入や売上など在庫に関わる全ての業務を管理する仕組みとなります。アイテム数が多かったり、複数店舗が存在している場合の在庫管理に適しています。販売管理システムでは、債権管理などを行うことがありBtoBの管理を行います。
POSレジでは接客ごとに対応し1レシート1伝票になりますが、本部システムはまとめて登録することが可能なケースが多く、1つづつ入力するのが面倒に感じてしまいます。店舗数が多くなるにつれて、再入力の負荷が高くなっていくので、連携することが出来れば大いに改善ができます。
3.今こそRPAの活用を
従来は、先にあげた連携できない理由が大きな障壁でしたが、RPAツールの機能充実で今まで連携できなかったことも対応が可能になりました。
<RPAツールでの解決方法>
①POSレジから出力できる機能をRPAで定時出力するように設定
②出力されたデータをRPAで取込み、一時保存しておく
③保存されたデータをまとめて出力するRPAを設定
④本部機能で取込みを行うRPAを設定
⑤取込みデータの過不足をチェックするRPAを作成
レジ運用のチェックまで自動化
これにより、POSレジ、販売管理システム自体を修正することなく課題であった再入力を無くすることが出来ました。
RPAツールを安価にしたい場合、サービスを活用するため、外部から自社のネットワーク接続できることが必要となることがありますのでご注意ください。
本部などでルーティンで行っている作業は、かなりの確立でRPAツールを活用する事で、自動化することが出来ます。
是非、自社のルーティン作業をRPA化をご相談ください。
4.当社のサポート内容
1.現行業務の確認
①POSレジ機能の確認
②販売管理システム機能の確認
2.RPA化作業
①RPAツールの選定
②RPAツール設定(POSレジ、販売管理システム)
③RPA化設定の確認